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Amazonで売っている謎の格安Ultrastarを試す

HDD, サーバー5 min read

目次

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  • はじめに
  • 到着
  • 検証
  • まとめ

はじめに

いつものようにAmazonを徘徊していると面白そうなものを見つけました。 Ultrastar_amazon01 Ultrastarといえば言わずと知れたWD(元:HGST)のエンタープライズ向け最上位グレードのHDDブランドです。整備済み品とは言え10TBが2万円弱で買えるのはかなりお得です。(正規ルートで購入すると安くても5万弱はしそう。) しかも説明を読むと、整備済み品となっているが実際は未使用の新古品とのことです。

出品者は「BAN BAN PC STORE」という謎の店。でしたが、Amazon Renewedというアマゾンの認定中古品として認定されており、最悪返品すればいいやということで勢いで購入してしまいました。

到着

(私が購入したときは)Amazon発送だったので翌日には到着しました。 Ultrastar_amazon02 梱包はかなりしっかりしておりその点は全く問題がありませんでした。本体も少なくとも見かけ上は全く問題なく、偽物という感じもしません。2022年11月製造でタイ製だそうです。(2023年9月購入)結構新しいですね。 Ultrastar_amazon03

WDのサイトで保証を確認してみます。 Ultrastar_amazon04 保証切れてますね……メーカー保証2年ってのは嘘なんでしょうか?

検証

早速テストのためPCに接続します……が認識しません。
どうやらPower Disableという機能があるようで、SATA電源の特定のピンに3.3VをかけるとHDDの電源が切れるとのこと。エンタープライズ向けのシステムだと遠隔でHDDのハードウェアリセットができる等のメリットがあるようですが、当然ながら我がPCは非対応。なので、そのために付属していると思われる3.3V未結線の電源アダプタを噛ませて再接続。
今度は無事に認識しました。 Ultrastar_amazon05 CrystralDiskInfoでSMART情報を確認します。どうやら本当に新品HDDのようで電源投入回数1回、使用時間は0時間でした。また、ちゃんとヘリウムレベルも100です。
速度も確認してみます。 Ultrastar_amazon06 一般的な7200回転HDDといった感じでしょうか?悪くはないと思います。

それでは実際にHDDを使用する予定の、TrueNASを導入したラックマウントサーバに組み込み、SMART完全テストを実行します。ちなみに、富士通のPRIMERGYに組み込みましたが、こちらはアダプタを噛ますことなくそのまま認識してくれました。 Ultrastar_amazon07 実容量は9.1TBです。完全テスト結果は以下の通りです。 Ultrastar_amazon08 エラーや不良セクタもなく良好でした。

まとめ

10TBの新古品Ultrastarがこの値段で手に入るならかなりアリだと思いました。ただ、どういうルートで流れているHDDなのかよくわかりませんが、保証等がちゃんと受けられるのかは不安が残ります。(BAN BAN PC STOREがいつまで残っているのか)
あとは実際にNASとして稼働させ、どのくらい安定して稼働してくれるのかを確認していきたいと思います。もし異常が発生するようなことがあればまた更新しますね。
MTBF250万時間の実力を見せてほしいところ……

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