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キーボードに沼る予感(WOBKEY Crush80レビュー)
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パソコンが仕事に欠かせない道具である以上、キーボードもまた重要である。
これまで私は自宅でRealforceというキーボードを4年ほど使用していた。このRealforceは決して悪くない、むしろ非常に優れたキーボードなのだが、正直なところ、静電容量方式特有のメンブレンに似た打鍵感に飽きを感じ始めてしまった。(Realforceをメンブレンのようだと言ったら怒られそうだが…)
また私が所有するモデルは有線接続しか対応しておらず、常々ケーブルが煩わしいと感じていた。(最近は無線接続可能なモデルもあるが、購入当時には無かった。)そもそも本格的なPCゲームをしない私にとって、有線の応答速度は不要だ。
そんなわけで、最近は新しいキーボードを探していた。条件としては、
- メカニカルキーボード
- 無線接続可能
- US配列
- キーマップ変更可能
- (何か特徴的で面白い要素があるもの)
といったものだった。
WOBKEY Crush80との出会い
日本国内で手軽に手に入る候補としてはKeychronかNuPhyだろうか、と考えていた矢先に、タイミングよくMakuakeで「Crush80」というキーボードを発見した。
Makuakeでのクラファンページ(終了済み)
日本の代理店がちょうどクラウドファンディングを行っていたため、Proモデルを24%オフで購入することができた。
WOBKEYというメーカーは以前「Rainy75」というキーボードを出しており、そのタイピング音が特徴的で評判だった。
この「コトコト」とした音に魅力を感じていたが、矢印キー周辺の配列が自分の好みと合わず購入を躊躇していた。そんな中、80キー版のCrush80が登場し、深く考えず即購入したのだった。
外観と仕様
購入したのは「Crush80 Pro White」モデル。キーキャップは白と茶色の組み合わせで、アルミ筐体は白というよりもクリーム色に近い印象だ。

搭載スイッチはKailh製の「Cocoa」というものだったが、Kailhの公式サイトでは見つけられず、WOBKEY専用のスイッチなのかもしれない。
キーキャップが交換可能なのはもちろん、スイッチ自体もホットスワップ対応で交換可能である。今のところスイッチを交換する予定はないが、気分転換でキーキャップは将来変更するかもしれない。
打鍵音と打鍵感
指をキーに置き、押し込んで底打ちした衝撃を指先で確認する。そして指を離す時の反発を感じる。この一連の動作自体はメンブレンや静電容量方式でも同じなのだが、やはりメカニカルの感覚は新鮮で楽しい。
Crush80特有の小気味よい打鍵音も心地よい。タイピングしているだけで、自然の環境音を聞くよりもずっとリラックスできる気がする。
このスイッチはリニアタイプなので押し込む力が一定で、途中の引っかかりがない。Cherryの茶軸のようなタクタイル感も良いが、直線的に沈み込んでいく感覚、底打ち時の筐体の剛性感、そして雨音のような澄んだ打鍵音が特に気に入っている。
その他の機能
特筆すべきは、工具なしで簡単に分解可能な設計だ。消音フォームやプレートの交換・カスタマイズが手軽にできるようだ。私はあまり改造は考えていないが、清掃が容易なのは素晴らしい。

また、このキーボードはQMKファームウェアに対応しており、VIAというWebアプリを使って簡単にキーマップの変更が可能だ。対応ブラウザがChromium系に限られるが、専用の常駐ソフトが不要なのはありがたい。
初めてQMK/VIAを使用したが、カスタマイズ性が非常に高く、マクロ設定も簡単だ。変更内容はキーボードに直接保存され、別のPCに繋いでも設定が維持されるのは便利だ。
気になる点
このキーボード特有の話ではないが、いくつか気になる点がある。
まずバッテリー交換について。分解が容易であるなら、バッテリーも公式で簡単に購入・交換できるようにしてほしい。現在は自己責任で互換品を探す必要があるため、メーカーには公式に交換バッテリーを販売してもらいたい。
また、2.4GHzのUSBレシーバーが紛失時に単体で購入できない点も改善してほしい。本体にレシーバーを収納できる工夫はありがたいが、それでも紛失のリスクはある。個別に入手可能だと安心だ。(サポートに問い合わせれば可能かもしれないが。)
まとめ
細かな指摘をしたが、個人的には現時点で最も満足度の高いキーボードだ。長期使用で問題が起きないことを願っている。
p.s.
このキーボードを使っていると職場でもメカニカルを使いたくなり、追加でNuPhy Air60 v2を購入してしまった。まだ届いていない。 これがいわゆる「キーボード沼」なのだろうか…